政治と社会

担当教員:Steven R. REED

 

授業のテーマ

 この授業のテーマを「民主主義」にする。民主主義の理想論は多用で、お互いに矛盾しているから、理想論を一応紹介してから、すぐ現実論に切り替える。そして民主主義の現実は選挙であるから、選挙を中心として分析する。選挙なしの民主主義を想像できるが、現実に存在していない。それで言いかえれば、授業のテーマは「選挙によって最高責任者を選ぶ国の政治」にする。

 私は政治哲学者ではなく、政治科学者であり、政治的な現象についての因果関係を究明するための研究を進めている。取り扱っている問題は「投票率はなぜ上がったり、下がったりしますか?」や「金は選挙をどれだけ左右しますか?」のようなもので、目的は予測することとしている。「政治は一寸先がやみ」といわれますが、予測できるものが意外に多い。授業の中で日本政治について予測することもある。

 民主主義の一般原則がわかったら、日本の民主主義がわかる。他の先進国と比較してみると、日本の民主主義の長所短所があっても、特に遅れていないし、特徴が少ない。普通の国である。講義では新聞に出ている日本政治ニュースを解釈する。

 先進国共通の悩みの一つは政治不信であり、民主主義に対する絶望感がますます高まってきた。その理由の一つは民主主義の理想論の非現実性にあると思う。民主主義の事実を正しく理解すれば、絶望する必要はない。民主主義は人類の歴史を変えた発明であり、それ以前の政治体制が安定を目指したもので、発展をできるだけ避けようとした。民主主義は学習できる、発展を進める、長期的に進化する政治体制である。現在の民主主義は理想的にはなっていないかもしれないが、人類の最も進んだ政治体制であり、将来の発展を期待できる。

 

授業の進め方

 この授業は講義中心に進めます。教材を「コンピュータ―ア・テキスト」で提供する。「テキスト」は総合政策のサーバーにある。総合政策の学生誰でも見られるようにしていますから、見てみてください。

 授業の計画は次の通り:@民主主義の定義;A政治科学の手法;B現在の日本政治事情;C投票行動;D選挙戦略;E選挙制度;F政党と政党制;G選挙と政策。

 

到達目標

 若い人はなぜ政治に無関心?その理由の一つは政治についての情報が少ないからだと思う。情報を提供したら、興味が沸いてくると思う。この授業の目標は選挙を理解することで、選挙の意味と楽しみを身につけることとする。

 最近の日本政治・選挙が複雑で、訳が分からないと思うのが当然かもしれないが授業でわかりやすく説明でする。選択肢を理解すれば、投票する意味がわかると思う。

 

評価方法

 評価は二つ:小レポートと期末試験。

 小レポートは選挙をひとつ選んで分析すること。今年に参院選挙があるから、自分の住んでいる都道府県を分析することが多いと思われるが、知事選挙、市町村長選挙、他の国の選挙でもいいが、レポート提出の後に行われる選挙でないとだめ。分析というのは、その選挙の@選択肢、A政党・候補者の戦略を説明すること。資料を提供しますが、新聞も読んで下さい。小レポートですから、A4の2枚ほどで十分。

 期末試験は5問で、講義で紹介した概念を説明することとする。去年の質問を公開する。

 

教科書

 コンピュータ・テキスト

 

  コンピューター・テキスト案内:マイ・コンピューターの中のCastorの中のWorkの中のSRリードの中の政治と社会を開いて見てください。