First Up-loaded on May 6, 2002
【構築中】
関係ページは
「ジョン・グリシャム」
「法と文学」
「スコット・トウーロー」
(構築中 under construction)
中央大学(大学院&総合政策学部)教授
米国弁護士(NY州法曹界所属)
平野晋
Susumu Hirano
Professor, Graduate School of Policy Studies,
Chuo University (Tokyo, JAPAN)
Member of the New York State Bar (The United
States of America)
Copyright (c) 2002 by Susumu Hirano.
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当サイトは小説家・米国弁護士のジョン・グリシャムの作品の研究、批評、およびそれを通じた法律学の研究・教育用サイトです。

Up-loading Commenced on May 6, 2002.
1st Proof Read on __________.
の紹介 --- グリシャムの描く弁護士像と法曹倫理。
出典: John B. Owen, Law and Popular Culture: Grisham's Legal
Tales: A Moral Compass for the Young Lawyer, 48 UCLA L. REV. 1431 (2001).
【構築中】
- 1990年代だけで60百万冊を越える売り上げをあげたグリシャムは、90年代で最も人気の高い作家と云える。(次点はスティ−ヴン・キングで38百万冊を売り上げている。) グリシャム作品の内90年代に最も売れた作品は『ペリカン文書』で11百万冊を売り上げた。 Owen
at 1432.
- 実際の裁判においてグリシャム作品が言及される場面も多く、例えば、最近、以下の裁判において裁判所はart
of overbillingに『レインメーカー』の一節を引用して関し、弁護士の報酬額を引き下げた。 Herring v. Bocquet, 933 S.W.2d 611, 614 (Tex. Ct. App. 1996). 同事件において裁判所は以下のように『レインメーカー』の一節を引用している。
I learned the art of billing, the first rule
of which is that a lawyer spends much of
his working hours in conferences. Client
conferences, phone conferences, conferences
with opposing lawyers and judges and partners
and insurance adjusters and clerks and paralegals,
coneferences over lunch, conferences at the
courthouse, conference calls, settlement
conferences, pretrial conferences, post-trial
conferences. Name the activity, and lawyers
can fabricate a conference around it.
Owen at 1433 & n. 18 quoting JOHN GRISHAM, THE RAINMAKER 7 (1997).
- グリシャムが司法制度を批判的にみていることは誰もが認めるところである。彼の作品を表面的に表現すれば、「法曹はずる賢く、制度は腐敗している」ということになる。 その最も良い例は、『レインメーカー』で、病院で依頼人を勧誘した後に「準弁護士」(paralawyer)のデック・シフレットは若き弁護士ルディ・ベイラーに対し、彼らの勧誘活動が非倫理的であると言いながら、次のように続けるのである。「そんなこと誰が一体気にするか。もっと悪い奴よりはマシさ」と。 Owen
at 1434.
- しかし上の見方は、グリシャムを単純に見過ぎている。彼は法曹を、腐敗し、かつ、ずる賢い存在だ、と表現するだけに留まってはいない。 グリシャムの世界では、巨大企業や保険会社や銀行などが、小さな者(a
little guy)を踏み潰すためには何でもやろうとする。だから、小さな者を代理する「street
lawyer」とグリシャムが呼ぶ弁護士たちが、巨悪との均衡を保つため(to
level the playing field)には多少(あるいは相当に)ルールを曲げる権利があることになっているだ。 それは、法曹ものにおけるこれまでの「高貴な弁護士」("the
classic image of noble lawyers")というヒーロー像とは異なったものである。 Owen
at 1434-35 (emphasis added).
『レインメーカー』におけるグリシャムの倫理観...
- すべてのグリシャム作品は、巨大法律事務所をとても否定的なものとして描いている。
- 『評決のとき』においてミシシッピー州Clantonにおける大手法律事務所(Sullivan
firm)を次のように描いている。
Every lawyer detested the Sullivan firm except
those in it. There were eight in all, eight
of the most pompous and arrogant jerks Jake
had ever met. Two Harvard degrees. They
had the big farmers, the banks, the insurance
companies, the railroads, everybody with
money. []
Owen at 1435.
- 『THE TESTAMENT』においてグリシャムは大手法律事務所Hemba
and Hamiltonを次のように描いている。
Hemba and Hamilton were big-firm lawyers,
unaccustomed to the dirt and grime from the
street. Not that they or their ilk were
beyond corruption, but their clients
were rich corporations that used lobbyists
for legal bribery to land fat government
contracts and hid money in Swiss accounts
for foreign despots, all with the help of
their trusty lawyers.
Owen at 1435-36.
- したがって、『レインメーカー』において巨大保険会社Great
Benefit社を代理するレオ・ドラモンド率いる法律事務所のbastardsによるcarpetbombing
litigation tacticsを批判することは驚くに当たらない。 『路上の弁護士』でワシントンDCの巨大事務所の同僚で不動産開拓地からホームレスを追い出すことに手を貸した弁護士をひどく表現したり、『THE
CHAMBER』においてシカゴの巨大法律事務所がプロ・ボノで死刑囚の弁護士を引き受けたにもかかわらずそれを批判的に表現したりするのである。 Owen
at 1436.
- 検察官もグリシャムによる攻撃のもう一つの好材料になっている。『評決のとき』における地方検事Rufus
Buckleyは、知事の椅子を手に入れるための捨て石としてしか被告をみていないように描かれている。 同様に『依頼人』における検察官Reverend
Roy Foltriggも、未成年の証人Mark Swayの命を守るよりも出世の方に目が行っているように描かれている。 Owen
at 1436.
- 判事のことは通常はフェアで賢明であるものと描写されているけれども、ときどき判事もグリシャムによる攻撃の好材料になる。『THE
BRETHREN』では収監されている3名の判事が詐欺事件を引き起こすという設定であるし、『評決のとき』でもNoose判事は検察側の政治的圧力を受けて被告側による裁判地変更の申し立てを却下する。『レインメーカー』でもHale判事は死ぬ前に被告Leo
Drummoondと共謀してGreat Beneit社との和解に向けてRudy
Baylorへ圧力を掛ける。
- もっとも、グリシャムによる批判的態度には例外もある。『THE
TESTAMENT』 における大手法律事務所長Staffordはアル中の弁護士Nateへ助けの手を差し延べるし、『レインメーカー』でHale判事の死後に事件を引き受けたKipler判事は小さき者を代理するBaylor側を味方する裁定をしている。
- そのような例外は見受けられるとはいっても、しかし、グリシャムの次のような見方に変わりはない
--- 権力を有する法曹、あるいは権力を有する者のために働く法曹は、力の無い者の犠牲の上に権力を濫用しようとする、という見方である。
- グリシャムによれば、唯一の良い法曹とは、...。 【構築中】
1st Proof Read on ______.

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...より。
(出典: ...)

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