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ジョン・グリシャム
法と文学

レインメーカーの研究
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ジョン・グリシャム著
『レイン・メーカー』
の研究(2)

THE RAINMAKER
(構築中 Always under Construction)
中央大学教授(大学院&総合政策学部)および
米国弁護士(NY州法曹界所属)
平野 晋

Susumu Hirano
Adjunct, Graduate School of Policy Studies, Chuo University (Tokyo, JAPAN)
Adjunct, Faculty of Law, Meiji University (Tokyo, Japan)
Member of NY Bar (The United States of America)
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当サイトは小説家・米国弁護士のジョン・グリシャムの作品の研究、批評、およびそれを通じた法律学の研究・教育用サイトです。
 


First Up-loaded on May 23, 2000.
Last Revised on May 23, 2000.
1st Proof Read on May 24, 2000..

 ウエスト・ヴァージニア大学法学教授による分析より。 --主人公ルーディ・ベイラーによる法学教育批判に焦点をあてて--

出典: James R. Elkins, Law and Literature: A Collection of Essays on John Grisham's The Rainmaker: Troubled Beginnings: Reflections on Becomming a Lawyer, 26 U. MEM. L. REV. 1303 (1996).

僕が弁護士になろうと堅く決心した(irrevoxably sealed)のは、父が法職を嫌っていることを知ったときだった。 .... 私が父を許せるまでには、何年もかかった。
(編者訳)
フロイト的な[心理学的]分析をすれば、ベイラーは父への反抗を示すために弁護士になったと云えよう。 グリシャムの最初の小説、『評決のとき』でも、同じような反抗が次のように読み取れる。
ウイルバンクス家の人間は、何年もの間、法曹一家で、アイビー・リーグ校[後掲評者注参照j]で教育を受けて来た。 .... ルシアンは、先祖のような法律実務をやろうとは決して思わなかった。今までのウイルバンクス家の法律事務所の依頼人は企業だけに限られていたけれども、ルシアンは刑事弁護士を志望したのだった。彼は、レイプ、殺人、児童虐待、およびその他のありとあらゆる人のやりたがらない事件を望んだのだ。 .... 
(編者訳) Elkins at 1305, n.6. (評者注:「アイビー・リーグ校」を卒業したエリート弁護士は、グリシャムの作品ではしばしばネガティヴに描かれがちである。「ジョン・グリシャム」のページ参照。)
...必修で難しい科目はロールクールの最初に履修し、...[卒業年度の最後の学期にあたる]この春学期で履修するのは、冗談と云えるような科目ばかりだ。すなわち、「スポーツ法」、「芸術法」、「ナポレオン法典からの抜粋輪読会」、そして、僕が一番好きな「高齢者の法的問題」である。 ...。
...。
スムート教授は、 ...二十年の間、どの教員も教えたがらないし学生もほとんど採らない科目を、親切丁寧に教えて来た。たとえば、「子供の権利」、「障害者法」、「家庭内暴力ゼミ」、「精神障害者の問題」、そしてもちろん、「高齢者法」もである。 ...。 彼はかつて、「生まれない胎児の権利」という講座までも予定していたけれど、あまりの議論を巻き起こしてしまったので一学期の研究休暇期間を取ってしまったことさえあった。
(評者訳)(評者注:参考までに、「レインメーカーの研究(1)」のページの中の、「あらすじ」の後の「用語解説」の中の「卒業単位取得が容易」という部分の解説参照。)  ここでグリシャムは、スムート教授を、リベラル派で自らを無用な者にしている生きた標本として、ステレオタイプに描いている。確かに大学には、学問の自治(academic autonomy)と恒久的職業保証(tenure)に守られて、変わり者とまでは云わないまでもちょっと違った教授が居るものである。スムートのような教授は、ベイラーが敬遠しシニカルに表現するように、学生には関係無い存在なのかもしれない。 Elkins at 1311-12.
全ての学生は、一定量の理想主義を抱き、かつ公衆に貢献したいと望んでロースクールに入学したけれども、三年に渡る[ロースクールでの]激しい競争の結果、[学生は]適切な法律事務所で適切な職を得て、そこで七年後にはパートナーになって多額の札束を稼ぐこと以外には何も関心を寄せないようになる、というのがスムートの持論である。この点において彼は正しい。
(評者訳) [公衆や正義に尽くすという理想を忘れて、金稼ぎに走ってしまうという]教え子の将来を心配している点においてスムートは正しい、とベイラーは認めているのである。スムートは、理想を失うという事態を思い起こさせているのである。 Elkins at ___.
[高齢者]法は必修ではなく、履修者は始め11名だった。その後一ヶ月の間、スムートの飽き飽きする講義と、金のためではなくボランティアに[弁護活動を]すべきだという[説教が]続くと、僕たち履修者の数は四名に減少していた。 ...。
(評者訳)  Elkins at ____.
ロースクールは、三年という月日の無駄以外の何ものでも無かった。 .... 僕たちは、明日にも覆えされ修正されてしまう判例と制定法を暗記するだけなのである。

(評者訳)(評者コメント: 評者自身の経験では、ロースクールというのはどこかの国のように「暗記」を重視することなど決してなく、むしろ、多くの判例分析を通じて「法的思考力」や「法曹らしい考え方」を学ばせてくれます。 --- グリシャムの学んだロースクールの教育内容は不知ですが、少なくとも評者はそういう「考え方」を留学を通じて学びましたし、そういう意味ではロースクールというのは法曹養成のための価値ある教育を施してくれるところであると思います。)  Elkins at 1320.

1st Proof Read on May 24, 2000.

First Up-loaded on Apr. 28, 2000
Last Revised  on May 10, 2000.
1st proof read on May 14, 2000.

  フロリダ大学法学教授らによる分析(1)より。

(出典: Amy R. Mashburn & Dabney D. Ware, Law and Literatutre: A Collection of Essays on John Grisham's The Rainmaker: The Burden of Truth: Reconsiling Literary Professional Mythology, 26 U. MEM. L. REV. 1257 (1996).)


Last Up-to-dated on May 10, 2000.
1st proof read on May 14, 2000.


First Up-loaded on Apr. 28, 2000
1st proof read on May 14, 2000.

 フロリダ大学法学教授らによる分析(2)より。

(出典: Jeffrey L. Harrison & Sarah E. Wilson, Law and Literature: A Collection of Essays on John Grisham's The Rainmaker: Advocacy in Literature: Storytelling, Judicial Opinions, and The Rainmaker 26 U. MEM. L. REV. 1285 (1996).)

1st proof read on May 14, 2000.

First Up-loaded on Apr. 24, 2000
1st Proof Read on May 18, 2000.

 アメリカリ破産法協会誌におけるよる分析より。

(出典: Romaine S. Scott III, (BookRview) The Rainmaker, 1995 AMERICAN BANKRUPTCY INSTITUTE JOURNAL LEXIS 96 (July 1995).)

1st Proof Read on May 18, 2000.


First Up-Loarded on Apr. 23, 2000.
1st Proof Read on May 18, 20000.

 メンフィス大学ロースクール、アマンダ・エスキバル助教授による分析より

(出典: Amanda K. Esquibel, Law and Literature: A Collection of Essays on John Grisham's The Rainmaker: Be Led Not into Temptation: Ethics Lessons from The Rainmaker, 26 UNIVERSITY OF MEMPHIS LAW REVIEW 1325 (1996).)

1st Proof Read on May 18, 20000.

 

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